顔を動かさずに見ることのできる範囲のことを、「視野」といいます。
ヒトの視野は約180～200度と言われています。
ライオンなどの肉食動物と同様、目が顔の正面についているため、後ろ80～160度がまったく見えません。
一方、目が顔の側面についているウサギなど草食動物の視野は広く、ほぼ360度見渡すことができます。
自分の身を守るため、常に周り全体を把握・認識する必要があるからです。

そして「視野」にはもう1つ、「ものごとを考えたり判断したりする範囲」という意味もあります。
こちらの視野は、自身の行動によって広げていくことができます。
視野を広げると、他人への理解が深まり、効果的なコミュニケーションが可能になります。
複雑な問題も多角的に分析しやすくなり、効果的な解決策を見つけやすくなります。
新しい視点や情報を得ることができ、目標が高まります。

草食動物にとって「視野を広げる」ことは、自分を守るために必要なことですが、わたしたちにとって「視野を広げる」ことは、「自分を高める」ために必要なことなのです。

10月27日(日) 全国統一中学生テストが実施されます。
日頃の中学校での学習は、クラスや学校の中での比較が多くなりがちです。
このテストは学校・地域を超えて、全国レベルでの自分の立ち位置を知ることができます。
ぜひみなさんの「視野を広げる」機会にしてください。

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